作品を読んでもらおう
6 月 8th, 2007 by 鳴神
作品が完成したら、なんらかの形で正式に発表することになると思います。しかし、その前に誰でもいいので、まずは他の人に出来上がった作品を読んでもらいましょう。
自分の書いた小説をひとに見せるのはなんだか気恥ずかしいものですが、初めから発表するつもりがないのならともかく、いつか発表するのなら結局は同じことです。思いきって身近な人などに頼んでみるのがいいでしょう。
それに、現在はネットという誰でも使えるすばらしいメディアがあります。もしさすがに家族や友人には見せられない、見せたくないというのであれば、ネットの匿名性をうまく活用してウェブで公開してみてはいかがでしょうか。最近は小説の新人賞でも、ウェブで公開しただけならばその作品を応募できる場合が多いようですから、この点に関してはさほど心配はいらないのです。
他の人々に自分の作品を読んでもらうことのメリットは、単に評価を聞けてうれしいといった心情的なものにとどまりません。もちろん、それによってモチベーションが上がることは大きいのですが、それ以上に重要なのは作品を客観的に見てもらえることです。
自身がどんなに意識して客観的に見ようとしても、どうしても主観が、すなわち作者の勝手な思い込みが入ってしまうものです。しかし第三者ならば、たとえ文学などの専門家でなくともその意見は一考に値します。
なぜなら小説の大半の読者は、評論家や研究者ではなく一般の人々だからです。ある意味専門家の意見より、普段は小説にかかわりのない方のそれのほうが参考になることもあります。
仮に自分では「この作品は駄目だ」と思った場合でも、試しに他の人にそれを渡してみましょう。自分では気付かなかった意外ないい点を指摘してくれるかもしれませんし、“何がどういけなかったか”ということをはっきりとさせることができます。
自分で自分の弱点・欠点をわかっているつもりでも、人間はみずからの悪いところに目をつむってしまうもの。明確にそれをわきまえている人は少ないのです。
失敗を恐れず、周りの意見に素直に耳を傾ける。そうした心持ちは、小説の執筆にかぎらず何をするにしても重要なことです。
ただし、他人の評価を気にしすぎる必要はありません。どうしても納得のいかない意見ならば、あえて無視をすることも時には必要です。その辺の判断が難しいところですね。
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