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縦書きか横書きか(3)

7 月 14th, 2007 by 鳴神

 先日、文章の縦書きと横書きについて触れましたが、それに対する有用なコメントをいただきましたので、それにお答えする形で今回のエントリーは記していきたいと思います。

「状況によりけり」でも良い程度の文章なら最初から横書きで十分だと思います。

 確かにその通りかもしれません。ただ、難しいのは個人の好みがあるということでしょうか。たとえば、私自身はどういったタイプの文章でも縦書きがいいと感じるほうです。

 また、そもそも「良い程度の文章」が実際にどれくらいのレベルなのかは、けっきょく主観的なものに委ねられると思いますので、やはり一概にどちらがいいと言い切るのは難しいでしょうね。

書き手が「これは縦書きでじっくり読んでもらいたい」と思うのであれば、そのような文章を横書きに変換して読み飛ばすのは失礼というもの。

 書き手の意思を尊重すべきということですね。ご指摘のとおりだと思います。私の場合、この視点は抜け落ちていました。

 ただそれを踏まえたうえで私見を述べさせていただくと、個人的にはそれでも読み手による文章体裁の変換は許されると思っています。基本は、読み手の読みやすさが優先されるべきではないでしょうか。たとえば極端な例ですが、障害者向けに点字や音声への変換が許されるように、やはり読み手ありきの考え方もひとつ考慮に値する気がします。

 特に現在のように文章を読むと一口にいっても、PCやケータイ、PDA、電子書籍端末などさまざまなメディアが存在する場合、インターフェイスに応じた変換というのはむしろ当たり前になりつつあります。

 例として『青空文庫』を考えると、基本的にすべて横書きで提供されていますが、『azur』や『T-Time』などのソフトウェアを利用して、縦書きで読んでいる方も多いようです(もっとも、ほとんどの作品は本来縦書きだったわけですから、その点は考慮に入れなければなりませんが)。

 結局は、書き手の考え方も“人によりけり”ではないでしょうか。縦書き・横書きにこだわりのある人もいれば、それをほとんど意識しないで書いている、もしくは自由に変換してもらってかまわないと思っている人もいるはずです(かく言う私もこの部類です)。

 要は書き手、読み手どちらの立場からどう考えるかによって、だいぶ結論は変わってくるということですね。答えはひとつではないと言い換えてもいいかもしれません。

 ここまでの話を私なりにまとめると、すでに大半の文章が横書きになっていますし、大半のメディアがそれに合っているものですから、基本は横書きで、そして書き手・読み手それぞれの意図を踏まえたうえで、やはり作品の内容をふくめて“状況に応じて”どうするかを決めていくしかないのでしょうね。

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