リアルとファンタジー
7 月 26th, 2007 by 鳴神
前回はキャラのネーミングについて触れましたが、実は現実に存在する名前を使わないほうがいい場合もあります。中でも、空想の世界を舞台にしたフィクションでは特にそうです。
なぜかというと、現実に存在するものには現実のイメージが付きまとうためです。たとえば、ナポレオンという名前には実在の人物特有の印象がすでに定着しています。それを空想世界の登場人物に当ててしまうと、元のイメージに引きずられてしまうことになりかねません。
そこで、語感を重視して思いつきで決めてしまうのもひとつの手です。海外のファンタジー物では、意外に造語が多いようです。
ただ、ネーミングの問題にかぎらず注意しなければならないのは、あまりにも現実とかけ離れていると読者は興ざめしてしまうことがあるということです。ファンタジーの世界が現実的すぎるとファンタジーの意味がなく、かといって現実的な要素がなさすぎるとただの無茶苦茶になってしまいます。
ファンタジーはファンタジーゆえに現実の要素に縛られすぎてはいけませんが、一方ではそれがなければリアリティを出せないという二律背反な面があります。
この辺もバランスということですね。いいファンタジー作品は現実的でありながら幻想的、幻想的でありながら現実的なものです。架空の世界観は自分の好きなように構築できるメリットがありますが、その一方でそれゆえの難しさもあるのです。
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