著作権保護期間を延長してほしいのは有名クリエイター
7 月 31st, 2007 by 鳴神
『ITmedia』に、著作権保護期間の延長にかかわる問題について本質を突いたいい記事が掲載されています。
要は、企業などの“著作権者”の意見ばかりを聞くのではなく、最も肝心なクリエイターの意見を聞くべきではないかということです。
まったくその通りだと思います。作品を生み出すのは既存の権利を持っている側やカネを出す側ではなく、あくまで個々のクリエイターです。権利者を優先するあまりクリエイターが冷遇されるようでは、本末転倒も甚だしいことです。
もう一点、注目すべきは有名クリエイターとそうでないクリエイターでは考え方が違うということです。確かに、そもそも著作権の保護期間が延長されて喜ぶのは、死後数十年たっても作品が残るような有名クリエイターとその関係者だけです。
「クリエイターが「保護期間を延長してほしい」と訴えることはすなわち、自分が死んでから50年後以降もコンテンツの価値が残ると確信している、ということになる」わけで、いわば自分は優れていると宣言しているようなものです。
よって反対に、無名クリエイターは保護期間延長を主張することが「恥ずかしくない」わけがなく、そもそも死後のことを気にする前に今どうするかで精一杯なはずです。
では、著作権保護期間延長はいったい誰のためのことなのでしょう。それ以前に、著作権とは何のためにあるのでしょうか。すでに数千万円や数億円を稼いでいる有名クリエイターや企業のためにだけあるとは思いたくありません。
それよりも、本当の「コンテンツ立国」を目指すなら、保護期間延長などという実質的な効果があるのかどうかもわからないようなことを議論する前に、若手クリエイターの支援策を考えたほうがよほど建設的だと思うのですが。
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